1982年
惑星直列

惑星直列というのは、太陽から見て、一定の角度の範囲内に、惑星が入ることで、完全に一直線に並ぶわけではありませんが、惑星直列と呼ばれています。1982年の場合は、全ての惑星が太陽から見て95度以内に入りました。なお当日当夜に空を見上げて惑星がすべて見えるわけでもありません(8つの惑星の位置、公転速度から完全な直列はめったにありえないわけです)。ただ、複数の惑星を夜空に同時、もしくは数時間のずれで見ることができるようになります。地球上から観測しやすく、惑星探査のための探査ロケットを飛ばす際にも、重力加速や各惑星への接近観測ができるため、科学者や天文ファンにとってはありがたい現象と言えます。
もうひとつ、惑星直列は、創作やオカルティックな分野で盛り上がる現象。つまり、惑星が並ぶことで、それらの重力が合わさって、地球や太陽に影響を及ぼし、未曾有の災害が起こる、といったまことしやかな話が広まり、あるいはそれをネタにした創作作品が製作されるため、映画や出版界が盛り上がるわけです。天体現象というより社会現象に属するものでした。
実際には惑星が一定範囲に揃っても、地球や太陽には特に影響はないと考えられています。

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