1815年
タンボラ山の噴火

この火山は、インドネシア中南部のスンバワ島にある成層火山で、標高2851m。直径約6km、深さ約600mの巨大なカルデラが存在しています。
この日、タンボラ山で過去最大級の噴火が始まりました。地球全体でも近代に入って最大の噴火で、もともと3900mあった山の上部が1000mも吹き飛び、大きなカルデラが生じました。そのとてつもない爆発の音は1750km先でも聞こえ、150立方kmに及ぶ膨大な噴出物により、周辺1000kmに大量の灰が降り注ぎました。島々では農業が壊滅。500km離れたマドゥラ島では降灰が3日間つづき暗闇に覆われました。
これほどの噴出物は、成層圏に達して地球全体へと広がり、その影響により世界各地で異常な色の夕焼けが目撃され、翌年夏の欧米では、気温が低い状態が続き「夏のない年」と呼ばれ、農作物に甚大な被害を出しました。
なお、異常気象は1810年ころから起こっており、1809年ころにやはり熱帯地方で大規模な火山活動があったと推定されています。タンボラ山の噴火は、それに拍車をかけたのかも知れません。一方で、日本では異常気象や飢饉の記録がないため、地域によって差があったと考えられます。

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