2005年
カッシーニのタイタンの探査

欧州宇宙機関とNASAが共同で行った土星探査計画の土星探査機が「カッシーニ」です。カッシーニは、土星の観測を行ったイタリア出身の天文学者ジョヴァンニ・カッシーニから採られました。
カッシーニはアメリカのケープカナベラルから打ち上げられ、金星、地球、木星の重力を利用して加速するスイングバイで土星へ向かいました。土星の衛星を新たに6つ発見した他、輪も新たに発見。さらに途中の木星の観測も行った他、相対性理論の実証実験もしています。
カッシーニの観測の最大の特徴は、天体探査機「ホイヘンス・プローブ」を搭載していたこと。これはカッシーニから分離して天体に降下し、着陸して観測する惑星探査機の一種。2004年12月24日、カッシーニは、衛星タイタンにこの探査機を放ちました。タイタンは土星の最大の衛星で、直径は5150km。木星のガニメデと並ぶ、惑星の水星よりも大きい天体です。タイタンを発見したのはオランダの科学者クリスティアーン・ホイヘンス。彼の名を付けたわけです。
ホイヘンス・プローブは土星の衛星タイタンに接近し、その大気圏に突入。パラシュートで降下し表面に着陸しました。
メタンの大気、地上の風景、風の音、メタンの雨が降っていること、メタンやエタンの川が流れている場所があることを確認しました。着陸点は泥のようなぬかるんだ場所でした。内部は氷や岩石のドロドロの状態とも考えられています。
なお、地上の地域には、仙境や四国など日本語の地名も付けられています。

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